「イシューからはじめよ」③〜仮説ドリブン、解く前の準備

読書

こんにちは、かきぴーです。

年末に頑張ってイシューからはじめよを読了しました。

今日はイシューからはじめよの解説の続きをしてみようと思います。

前回までの記事は以下です。

よければ合わせて読んでみてください。

質の高いアウトプット=イシューの質x解の質

前回までの復習から始めましょう。

「イシューからはじめよ」は、効率的な知的生産のやり方について、著者の経験を元に書いてある本です。

知的生産性を高めるには、より少ないインプット(労力)で、質の高いアウトプットを出す必要があります。

質の高いアウトプットとは、イシューの質x解の質の公式で求めることができます。

イシューの質を高めるには、たくさんある課題の中からインパクトのあるイシューのみを選び出すのが大事で、良いイシューとは、本質的で、深い仮説があり、答えを出せるイシューが良いイシューのことを指しています。

2章からは、「解の質」の方を高める方法について書かれています。

この記事では、その中でも「仮説ドリブン」について扱っている、2章3章の話を簡単に書いてみます。

解の質も、いきなりはじめてはいけない

イシューからはじめよ的考え方では、いきなり課題を解き始めたりはしません。

まず最初に、

  • どんな解が出れば求める結果に繋がるか?
  • その解をどう伝えれば最大の効果を得られるか?
  • どうやって解くべきか?

といった仮説を立て、その仮説をベースとして、イシューに取り組んでいきます。

仮説ドリブンは、上記のような仮説を立てる段階のこと。

仮説ドリブンには、「ストーリーライン」と「絵コンテ」の2段解があるので、順番にみていきますね。

仮説ドリブン①:ストーリーライン

ストーリーラインとは、イシューへの解そのものとなる筋書きのことです。

研究であれば論文、ビジネスであればプレゼンの骨格になっていきます。

たとえば「Aという投資案件に投資するべきかどうか判断する」というイシューに対してのストーリーラインは、以下のようになるかもしれません。

  • Aに投資するべきだ
  • なぜ案件Aに魅力があるのか?→市場の成長性が高いから
  • なぜ案件Aを手掛けるべきか?→自社の関連事業に、プラスの影響があるから
  • なぜ案件Aを手がけられるのか?→自社のリソースで可能だから

といったことに答えていきば積極力がましそうですね。

この時点では、具体的な調査・検討は行わず、最終的にこういう流れで説明する!という筋書きだけ考えてしまいます。

ストーリーラインは、イシューを解いていく過程でどんどんブラッシュアップされていくものなので、最初に作ったものがそのまま残るわけではありません。

ストーリーラインという最終的なアウトプットの形を常に意識しながら、イシューに取り組むのが重要という話です。

仮説ドリブン②:絵コンテ

何かを説明する時、ストーリーラインだけで説明するより、グラフや画像を用いた方が効果的なプレゼンになります。

イシューからはじめよでは、こういったグラフを絵コンテと呼び、ストーリーラインと一緒に、最初に準備します。

ストーリーライン同様、最初に作ったものをどんどんブラッシュアップして使っていくので、最終的には当初作ったものと異なるものになるかもしれません。

ですが、予めこういうグラフを作りたい!と考えておくことで、必要な情報が明確になり、情報収集や実験が効率化されます。

「解の最終形態」から考え始めるのが、「イシューからはじめよ」流

ここまでの流れをおさらいすると、

  • 少ないインプットで高いアウトプットを出したい
  • 高いアウトプットには質の高いイシューと、質の高い解が必要
  • イシューを見極め、イシューの質を高める
  • 解く前に、徹底的に仮説(解の最終形態)を立て、仮説をブラッシュアップさせながら解いていく

こうしていくことで、イシューを解き終えたときには、説得力のあるプレゼン資料が完成している!という感じになります。

予め仮説を立てることで、余計な情報収集などをさけることもでき、アウトプットの整理をする手間も軽減できるので、めちゃくちゃ効率良いですね。

このシリーズの記事では、骨格だけ伝えるつもりで、めちゃくちゃ内容を薄くしています。

具体的な進め方や細かなアドバイスを知りたい方は、ぜひイシューからはじめよを手にとってみてください。

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