学生時代、「スキルが必要」と強迫観念に駆られていたが、そもそもスキルってなんだろう?って話

独立・フリーランス

こんばんは、かきぴーです。

今日は「スキル」の話。

かなり漠然としたテーマですが、持論をまとめてみます。

「スキルが必要」という強迫観念

僕は、大学生の頃、「何かスキルを身につけなければ、生きていけないんじゃないか」という強迫観念に駆られていました。

その恐怖心に駆られた結果、今は、ライティングとプログラミングという収入に繋がるスキルを持っており、以前ほどの危機感はなくなっている状況です。

今は以前ほど「スキル」への執着は薄れたと言えますが、それでもやはり「スキル」はあった方が良い、と感じます。

いまの僕が気を抜くことができるのは、いまの自分自身には、「僕1人が最低限生きていくのに必要なお金くらいは稼げる」という自信が芽生えているからです。

社会に出てから、じわじわとついてきた自信ですが、どうやら僕には、生きるのに十分な地頭、最低限のコミュニケーション能力、求められる「スキル」を持ち合わせているようです。(自慢、慢心に聞こえたらごめんなさいです。)

ですがもし、ライティングやプログラミングといった「スキル」がなかったとしたら、最低限のコミュニケーション「スキル」がなかったとしたら、今のような気持ちの安定は得られなかったでしょう。

「スキル」=目標 x 再現性

そんで、ここまで何回か出てきた「スキル」って言葉ですが、よく使われる割りにあやふやな言葉だと思いませんか?

あやふやでわかりにくいので、僕なりに定義をしてみようかと思います。

  • スキル=目標 x 再現性

まず目標について。

「スキル」という言葉を使う時、僕たちは、何かしらの目的が達成されることを期待していると思います。

ライティングのスキルなら、適切に情報を伝えることを、プログラミングのスキルならプログラミング言語を書きシステムを構築することを、コミュニケーションのスキルなら目の前の人と適切に関わることを期待していますね。

このように、「スキル」という言葉には、「何かの目的を達成する」という前提が含まれていると思っています。

次に再現性です。

ゲームの世界であれば、「スキル」はボタンひとつで実行されると思います。(設定によっては100%じゃないかもしれませんが。。。)

でも、現実の世界では、ゲームのようにはいきませんよね。

同じ目標でも、置かれた条件によって成功するかどうかは異なるし、スキルを実行する人間の調子にも左右されるし、すべてが完璧でもなぜか失敗することもあると思います。

そんな現実世界で、高い確率で「目標を達成できる」という再現性を持っているアクションが、「スキル」と言えると僕は思っています。

スキルの「レベル」

野球選手をイメージするとわかりやすいかもしれません。

今調べて見たんですが、プロでめっちゃ打率が良い人の打率は0.5、つまり成功確率50%でした。

つまり「ヒットを打つ」という目標を、50%の確率で達成できるわけですね。

僕は野球に詳しくないのでわからないのですが、きっとすごい数字なのでしょう。

同じ「バッティング」というスキルでも、中学校の野球部の「バッティングスキル」と、プロ野球選手の「バッティングスキル」は、まったく別物だと思います。

野球部のバッティングスキルは、中学生相手という条件下で、もっと低い打率でしかヒットを出せない(目標達成できない)ですが、プロ野球選手のバッティングスキルは、プロ野球選手相手でも打率0.5を叩き出す。

もちろん、中学生相手ならもっと高い打率を出すでしょう。

つまり、より多くの状況に対応でき、より高い再現性を実現しているわけです。

現実世界におけるスキルの「レベル」は、この再現性に依存する数値だと思っています。

「再現性」と言う言葉も分解できると思っていて、単純に同じ状況下での「成功確率」と、さまざまな状況に対応できるという「順応性」の2つに分けられます。

プログラミングのスキルであれば、「様々なバグに対応できる」、「いろんな環境の技術を使える」、「様々な開発実績がある」などが「順応性」で、「毎回可読性の高いコードを書ける」、「書いたコードにバグが少ない」などが「成功確率」と言えると思います。

スキルを磨く=再現性を高める

つまり、「スキルを磨く」ということは、スキルの再現性を高めるということです。

ただ、考えてみればわかると思うんですが、「再現性を高める」という視点で考えると、再現性0%から80%にするのと、80%から100%にするのでは後者の方が圧倒的に難しいです。

何せこの世に「絶対」はないですからね。

再現性100%は不可能です。

100点のスキルが100%の再現性を指していなかったとしても、レベルが上がるにつれて、それ以上のレベルアップは難しくなります。

ですので現実では、「スキルを用いて絶対を目指す」というアプローチは取らずに、「うまくいかなかったときのカバー策を複数用意しておく」というアプローチをとる方が多いです。

よく「100点の武器を1つ持つより、80点の武器を複数持つ方が強い」といいますが、これは正しいと言えるでしょう。

レベルは低くても、スキルはスキル

まとめると、「何かしらの目標を、高い再現性をもって、達成できる能力」=スキルです。

僕個人の意見ですが、スキルを持っておくことと、スキルを磨くことは、平穏に生きるために必要な努力だと思います。

ただ、1つのスキルを磨き続けるのはかなりしんどいので、ある程度形になったら、次のスキルにピポッドするのもかなりありな戦略なのではないかとも思っています。

そして、もうひとつ強調したいのが「レベルが低くても、スキルはスキル」ということです。

中学生のバッティングスキルだって、「中学生相手」とかの制約はありますが、それでも立派なスキルです。

「他の絵はからっきしだけど、猫の絵は描ける」は(猫に限定されはするけど)スキルですし、「WordPressを立ち上げるのなら、ほぼ100%間違いなくできる」もスキルです。

目標を、高い再現性で、達成できるなら、どんなに範囲が狭くても、それはスキルと読んで良いのではないでしょうか?

というわけで、今日書きたいのはこのくらいです。

何書きたかったのかよくわからんくなりましたが、何かの参考になれば嬉しいです。

おやすみなさい。

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