こんにちは、かきぴーです。
今日も「アサーショントレーニング」について書いていきます。
前回までの記事は以下からどうぞ。
アサーションの考え方
アサーションを実践するには、日常の考え方から変えていく必要があります。
論理療法や、エクスポージャーという心理治療方法を考え出した、アルバート・エリスという心理学者が、提唱した理論でABCD理論と呼ばれる考え方があります。
ABCD理論は、人々の感情はできごとが原因で起こるのではなく、考え方(信念や思い込み)から起きるという考え方です。
- A(Activating event)…物事を引き起こす出来事
- B(Belief)…信念、思い込み、考え方
- C(Consequence)…結果、問題、悩み、感情、症状
- D(Dispute)…論破、論駁(ろんばく)、正しい論理を導く事
の順番で起こるよーっていうことですね。
Dは論破、なので、考え方は修正できるよ!って言う意味です。
(近年は結果”Effect”を加えた、ABCDE理論と呼ばれることもあるらしい)
アサーションを実践するには、ABCD理論で言うBを、健全な形にする必要があります。
この本では、健全じゃないBを「非合理的な思い込み」と呼び、代表的な5つが紹介されていました。
非合理的な思い込み
- 人は誰からも愛され、受け入れられないといけない
- 人は完全を期すべきで、失敗してはいけない
- 思い通りにことが運ばないのは致命的なことだ
- 人は傷つけてはいけない。傷つけた人は責められるべきだ
- 危険で恐怖を引き起こすものを前にすると、不安になり、何もできなくなる
一見すると、良い気がする項目も含まれていますよね。
僕個人としては、「思い通りにことが運ばないのは致命的なことだ」や「人は傷つけてはいけない。傷つけた人は責められるべきだ」とかは、自分の中に強くあるなと重ました。
これらに共通するのは、「そうなれば良いけど、実際そうならないこともあるよね」っていう事柄だということです。
愛され、受け入れられるならそれに越したことはないけど、実際には人には好き嫌いがありますし、完全な人間なんていませんし、全てを思い通りにすることもできません。
人を傷つけるのもそうで、誰も傷つけないなんて無理ですし、「人を傷つける人は悪!」という信念を強く持ってしまうと、「人を傷つける人は傷つけて良い」という自己矛盾に陥ります。
非合理的な思い込みは、現実に沿っておらず、自分自身を苦しめるだけになりがちです。
アサーションの表現
アサーティブな表現の仕方についてです。
この本では、アサーションをシチュエーションによって「関係維持(メンテナンス)のアサーション」と「課題解決(タスク)のアサーション」の2つに分けています。
関係維持(メンテナンス)のアサーション
メンテナンスのアサーションでは、人間関係を作り、維持するのが目的です。
そのため、相互に安全や健康を伝え合い、心地よい状態を目指します。
メンテナンスのコミュニケーションでは挨拶、感謝、称賛の3つが、特に重要とも書いてありました。
僕は、大人数での飲み会やパーティーがとても苦手です。
気心の知れた人との雑談なら気が楽ですが、初対面の人と会話するのは疲れてしまいます。
こういった雑談や、仲良くなる系のコミュニケーションが、メンテナンスに含まれるそうなので、ここの話は食い入るように読みました。
初対面の人との会話に使えそうなTipsも書いてあったので共有しますね。
会話を始める
雑談を分解すると、会話を始める→会話を続ける→会話を終えるの3段階に分けられます。
会話を始めるときは、基本的に「挨拶、自己紹介」「相手への質問」「自分の意見を言う」の3場面に分けられるとありました。
上記の3つだと質問が特に難しいと思いますが、質問するときのポイントは「自分の関心があること」「相手の得意分野である」の2点。
この2つを抑えた質問を意識すると良いそうです。
会話を続ける
会話を続けるときのポイントは、話題に変化をつけることです。
よっぽどその話題に詳しい人が集まっていないと、1つの話題だけで盛り上がり続けるのは難しいです。
そのため、基本的に話題はどんどん変わっていくものだと思っておきましょう。
また「あの映画面白かったよねー」みたいな話題が出たとき、本当はあまり面白くなかったと思っていた場合、ちゃんとそれを表現しようと書いてあります。
最初にでた話題の方向に沿う必要はなく、自分の感情を大事にしましょう、ということですね。
僕は、こういう場面だと、付和雷同してしまいがちなので、とても刺さりました。
流されずにいきたい。
会話を終える
パーティーや大人数の飲み会とかの場面だと、1人の人との会話は程々に、ほかの人とも話したくなりますよね。
そういうときの会話の切り上げ方も書いていました。
ぐずぐず切り上げられない理由は、相手と関係を継続したいけど、うまく伝えられているか不安だから、という風にこの本では書いてありました。
なので、関係を繋ぎたいならそのことをしっかり言語化するのが大事だって書いていますね。
去り際のセリフとしては、「今日は楽しかったので、またあいましょう」とか「またお会いしたいのですが、あの人とも話したいので」とかが良いのでは?と提案してくれています。
僕もぐずぐずしちゃうタイプなので、めっちゃ参考になりました。
課題解決(タスク)のアサーション
仕事での会議や、何かしらの議論、誰かに何かを提案するときなどのコミュニケーションです。
DESC法という話し方をおすすめされていました。
- Describe(描写する)
- Express、Explain(表現する、説明する)
- Suggest、Specify(提案する、具体的に挙げる)
- Choose、Consequence(選択する、結論)
ですね。
Dでは、客観的な状況を描写し、Eで自分の気持ちを伝えます。
そのうえで、Sで、具体的な提案をし、もしその提案がダメなときの代替案をCであげる、という感じです。
自分の中と現実のズレをなくしていくこと
今日は第3章と第4章についてまとめました。
本当は5章まで書こうかと思ったんですが、文章量がすごいことになってきたので、後日改めて書きます。
今回の部分を読んで、アサーションを実践するには、まず自分の中の考え方を、現実とすり合わせるのが大事だなぁと思いました。
小手先のテクニックより、根っこですね。。。
今回書きたいのはこのくらいです。
また書きますね。
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