こんにちは、かきぴーです。
オンラインコミュニティの中で、メンバーのきのさん(@kinomegumi21)から以下のような話題があがっていました。
自分自身が大事にしていること(考え、価値観、主義)を教えてください…!
回答しよう!と思ったんですが、どう考えても文章量がやばいことになるのでブログにまとめさせてもらいます。
今の価値観だけでなく、過去の価値観も含めて振り返るので、ちょっと面白いんじゃないかな?
価値観の変動があったイベント
大学一年生以前
この頃の自分は周囲(特に家族)に合わせており、信念からの言動は少なく、周囲の反応が良い言動を模索していたように思います。
正直、記憶はあいまいです。
僕の中で、大学入学に伴う上京は、大きな転換点だっと言えるでしょう。
大学1年〜2年
この時期の僕の自己理念は、「人の支えとなる」です。
こちらの記事でもちょろっと書いたんですが、大学から出たばかりの僕はとても自信がなく、不安定でした。
なんか色々あって学生起業を目指す人たちの集まりに参加していたんですが、メンタルはぐらぐらで、とにかくなんとかしなきゃ!という意識だけあった感じですね。意識高い系ってやつです。
その集まりで行ったワークの一つに、「自己理念を見つける」っていうものがあります。
自己理念っていうのは、自分はこうなれば幸せだ!こう生きたい!という幸せの定義です。
ミッションステートメントの親戚ですね。
起業するには自己理念がめちゃくちゃ大事だよってことで、自己理念ワークに取り組み、自分の過去を掘り返しまくったところ生まれたのが「人の支えとなる」でした。
人の支えとなる、の背景
これは「大学以前」の自分の生き方がベースになっている自己理念です。
上述したように、当時の僕は周りの反応ベースで生きていたため、「自分の生きがいは、周りの人に感謝されることなんだ!」と思い込んでいました。
今思えば間違った指針ですが、たとえ間違っていたとしても、指針を手に入れたことで視界が開けたのを覚えています。
大学2年の終わりごろ
大学2年の終わり頃から、僕の自己理念は「自分で考え、自分で決める」に変わります。
正確な時期は覚えていないのですが、大学の2年の終わりくらいにもちょっとした出来事があり、人間関係の断捨離をしました。
当時崇拝していた人についていけなくなり、離れることにしたんですね。
我ながら結構ショックな一件だったんですが、離れた後は不思議とエネルギーが湧いてきました。
この体験から、「あぁ、僕は周囲に依存して、思考停止していただけなんだな。なんでも自分で考えて、自分で決めなきゃな」 と深く反省し、自己理念の刷新を行いました。
結果として生まれたのが、「自分で考え、自分で決める」です。
大学4年の終わりごろ〜社会人初期
次にたどり着いた自己理念は、「より善く生きる」です。
きっかけは、就活。
当時の僕は、起業を志しており、大学3年生の終わりまで就活に全く手を付けませんでした。
代わりに、アフィリエイトについて調べたり、ライティングの勉強をしたりして、独立できないかな?と試行錯誤していた感じですね。(今思えば、努力が足りなさすぎですが)
結局、大学3年生の自分には、独立して食べていく世界がイメージできず、大学4年生になって遅ればせながら就活を始めます。
何も決められないことに気づくフェーズ
そんで、就活の時に自分のビジョンを見直していたんですが、うまく長期目標を立てられない自分に気づきました。
どんな未来を想像しても、不確定要素が多すぎて、確信が持てないんですよね。
「『自分で考え、自分で決める』なんて言っているけど、自分で決めれることなんてほとんどないじゃん。」 ということに気づき、相当なショックを受けます。
最終的に 「生きる意味なんて絶対に決められない。そんな決断自分にはできない。そしたら生きる意味なんてないじゃないか」 という結論に至ってしまい、一瞬本当にパニックになったのを覚えています。
このままじゃ本当に精神崩壊しかねない、と思って這いつくばるように向かったのが、大学のカウンセリグルーム。
臨床心理学の教授にカウンセリングをしてもらったときに、勧められた本が「それでも人生にイエスと言う」です。
この本を読んで、「生きる意味を問うこと自体が間違い」だと気づき、一命(?)を取り留めます。
その後うまれた自己理念が「より善く生きる」です。
生きる目標や意味を決めるのではなく、生きる姿勢にフォーカスしようという試みです。
様々な不確定要素や、一時的感情を削りまくって、最後に残ったのが 「できればいつでも前進感を味わっていたい」 という感情でした。
「より善く生きる」は、なるだけ様々な状況でも機能するように意識した価値観で、今でも大切にしている価値観の一つです。
「生きていくためのスキルが欲しい」
大学入学以後、僕を突き動かしていたのは不安です。
- 自分のようなしょうもない人間は、社会にでたらすぐに死んでしまうのではないか
- 僕如きが、まともな社会生活なんて送れるわけがない
みたいな、漠然とした、でも心の奥底に根付いた不安がありました。
不安があるから起業(一発逆転)に興味を持っていたし、不安があるから「生きていくためのスキルが欲しい」と渇望していました。
自己理念にはしませんでしたが、「自分なんてまともな社会生活を送れない」という思い込みと、「生きていくためのスキルが欲しい」という感情は、当時の自分にとってかなり切実な感情だったと思います。
そういう経緯もあり、新卒で就活するときに掲げていたのは「自己成長」。意識高い系ですね。
- とにかくスキルを身に付けたい。
- 自分の苦手を潰したい。
そんな意識から、女性への苦手意識+コミュニケーション能力の改善のため、着物屋(対女性の接客+高額商品の営業)という、どう考えてもうまくいかない道を選びました。
異動後
自己理念はしばらくのあいだ変わらず「より善く生きる」だったんですが、新卒で入った会社での異動が、僕の中の 「自分なんてまともな社会生活を送れない」という幻想を消し去ってくれました。
着物を売る才能に恵まれなかったため、入社して3ヶ月くらいで、本部の商品管理部門に回されました。
異動を言い渡されたときは「あぁ、ダメだった…」とショックを受けました。
ですが異動先では新卒1年目の割りに大きな商品の管理を任せてもらえたり、周りから頼ってもらえたりして活躍することができ、「あれ、もしかして僕ってやればできるのか?」 と気づきます。
やればできるなら、もっと自分を伸ばしたい
「もしかしてやればできるのでは?」という思いは、僕の中の「自分なんてまともな社会生活を送れない」という幻想をじわじわと消していき、自信を与えてくれました。
このころの体験がなければ、今も俯いて生きていたかもしれません。
自信を得た僕は、「もっと良い環境に移ろう。そしていつか、本当に起業しよう」と思って、動き始めました。
今の価値観
前職をやめる→有給期間に1ヶ月セブ島滞在→エンジニアに転職、という感じでいくつかイベントはあったんですが、次の大きな価値観変動はオンラインコミュニティに入ったことだと思います。
エンジニアの仕事は、営業職や事務仕事より性に合っていましたし、今の会社の待遇も前職よりは良いです。
ですが、仕事に情熱を感じられないし、会社の人たちも信頼できていないしで、鬱屈した気持ちを抱えていました。
そういった状況で見つけたオンラインコミュニティで、「どうやら自分は寂しがっていたらしい」ということに気づき、また「情熱を持って物事に取り組むのってやっぱり楽しいよね。そういう人って素敵に見えるよね」って思い出しました。
オンラインコミュニティへの加入によって個人主義への執着から脱して繋がりを大事にしたいというモードになったと感じています。
「生きていくためのスキルが欲しい」という渇望→信頼しあえる仲間と助け合うのが大事、っていう感じの変化ですね。
今の僕の価値観は、オンラインコミュニティでの体験を背景に作られています。
ミッションステートメント
このブログのコンセプトは、「より善く生きる」という過去の自己理念をベースに立てられています。
今の僕の価値観はjさんを見習って、自己理念形式からミッションステートメント形式に変わっており、以下のような要素になっています。
- 情熱:自分の強みを活かし、情熱的に生きる
- つながり:自然体でいられるつながりを作り、大切に育てる
- 前進:より善くなるように生きる
- 肉体:健康で、美しい、人に誇れる肉体を作る
これまで打ち立ててきた軸、自身の体験、読書から得た学びを「7つの戦略」という形で、クレド(行動指針)に落とし込んでいます。
- 自分の人生に責任を持つ
- ゆっくり、丁寧にやる
- 一口サイズに分割する
- ユーモアを忘れない
- センターピンにフォーカスする
- 人を許す、人に感謝する
- 人への好奇心を大事にする
今回の記事で紹介した理念に絡めると、「自分の人生に責任を持つ」には「自分で考え、自分で決める」という姿勢が、「人を許す、人に感謝する」や「人への好奇心を大事にする」は「人の支えになる」に替わる人との関わり方として、反映されている感じです。
まとめ
まとめると、自己理念の変遷は以下の通りです。
- 人の支えとなる(大学1年生〜)
- 自分で考え、自分で決める(大学2年終わり〜)
- より善く生きる(大学4年終わり〜)
- ミッションステートメント(オンラインコミュニティ入会後〜)
言語化はしていないけど、確実にあった価値観は以下の通り。
- 自分への不信感、将来への不安(大学入学〜社会人で異動するまで)→自分の能力へのある程度の信頼、自己肯定感の回復(異動後)
- スキルへの執着、個人主義(大学入学〜オンラインコミュニティ入会)→つながりへの興味(オンラインコミュニティ入会後)
こう振り返ってみると、18歳から26歳までの8年間で、かなり価値観が変わりまくっていますね。笑
どの価値観も(いま思うと間違っていた信念ですら)、僕が前に進むのに力を貸してくれました。
いまの価値観もいつか変わるのでしょうが、今の僕には必要なものなので、大切に育てていきたいですね。
長くなりましたが、今日書きたいのは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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