こんばんは、かきぴーです。
ここ最近、内省するべき案件が多かったです。
その中で、一つキーワードとして出てきたのが「機能性」への複雑な思いでした。
備忘録としてまとめておきます。
機能的でありたいという欲望
まず僕の中には、「機能的でありたい」という欲求が根強くあります。
ここでいう「機能的」には以下のようなニュアンスが含まれます。
- 何かしらの役割が欲しい
- だれかの役にたちたい
- わかりやすい形で貢献したい
そしてこれらの欲求の裏には、次のような思い込みが存在しているという自覚があります。
- 価値がなければ生きていけない
- 価値は他者にしか定義できない(外部化したい)
- 自分には、十分な価値がない
こちらの記事で書いたように、「人の支えとなる」という指針自体は、21歳くらいの頃には僕の中で否定されており、これをコアバリューにおかないようにしてきました。
しかし、20年近くかけて僕の中に育った感覚なので、いまだに僕の中に根強く残っている状態です。
存在するものを否定するのは辛いので、「機能的でありたい」という感情の存在は認め、否定の代わりに自尊感情を育てるという「共存ルート」を模索している日々です。
機能を求められたくないという感情
以前から気づいていたのですが、僕の中には「機能的でありたい」という欲求と並行して、「機能を求められたくない」という感情も存在しています。
「人に利用されたくないし、誰かを利用したくない」という気持ちです。
「機能的でありたい」のに、その機能を行使したくない、という気持ちも同時に存在します。
この感情は、自尊感情と承認欲求がごちゃ混ぜになったものだと解釈しています。
「機能面以外を求められたい」という気持ちであり、「機能的でなくなった自分は、生きていて良いのか?」という問いですね。
「誰でも良いからわかってくれ!」という気持ちだと思います。
自分の中の怒りポイントはどこにあるのか?を考えてみる
これまでの人生で、「利用された!」と思って(誤解して)ブチ切れたり、関係を切ったりしたことがたくさんありました。
そう言った場面を思い返してみると、自分の中の怒りポイントが見えてくる気がします。
たぶん次の2つですね。
- (機能性を行使するときの)主体性の有無
- 依頼のされ方
まずは主体性の有無です。
一番大事なのは関わり方だと思っていて、自身が主体的に関わっている事案に対して「利用された!」という怒りを覚えたことはない気がします。
「利用された!」って怒っているのは、概ね、流されてしまったとき・自分がいない場所で話が進んだときです。
次に依頼のされ方が大事です。
仮に僕が「貢献したいです!手伝わせてください!」と手を上げた場合じゃなくても、相手が直接・丁寧に「手伝ってほしい」と頼んできたのであれば、苦手分野じゃない+よっぽど嫌いな相手じゃなければ快く手を貸すことができます。
むしろ、「機能性」によって価値を認められる場面といえますし、嬉しいですね。
あとは、相手との信頼関係があるかどうか?っていうのも、関わってくるかもです。
そもそも全て「機能」と呼べてしまうのではないか?説
「機能を求められたくないという感情」は、いいかえれば「機能以外でのつながり」を求める姿勢であり、「ありのままの自分を受け入れて欲しい」という「基本的信頼」の獲得に向けた欲求だといえます。
(基本的信頼:エリクソンのライフサイクルで、0才〜1才くらいに獲得される感覚のこと)
でもね、「機能以外でのつながり」って、定義がめちゃくちゃ難しいなって思うんですよね。
何が機能で、何が非機能(実存)なのか?
「あかちゃんの可愛さ」は「可愛さから癒しを得られる」という機能と言えるし、「ホームレスとボランティア」の関係で、ボランティアは「貢献感」や「役に立っている感」といった報酬を得ています。
なんかうまくいえないんですが、全てのコミュニケーションは、「何か」の交換という形にまとめられそうだなって思っちゃいます。
そしたら、その交換される「何か」は「機能」って呼べると思うし、結局「非機能」の繋がりって、存在しないものなのでは?と思ったり思わなかったり。
「基本的信頼」の獲得が必要
書いていて思ったのですが、自分の中で自己肯定感(エリクソンのライフサイクルで言うところの基本的信頼に近いもの)が低いが故に、「機能性」に活路を見出したものの、本筋は「基本的信頼」の獲得なので、「機能性」だけを強く求められると反発してしまうってことなのかもしれません。
「機能的でありたいのに、機能を求められたくない!」は矛盾じゃなくて、同じ課題の別の側面なんだな、と。
書いててすっきりしました!なるほどね!
僕には「基本的信頼」が足りていないですし、そのためには自尊感情を育てる努力を続けていかないといけないなーという感じです。
今日書きたいのはこのくらいです。
また書きますね。
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